カテゴリ:大工が覗いたイギリス( 12 )

自動車について

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レンタカーを借りて行動したので自動車についてご報告します。
まずは高速道路もすべて無料で制限速度は道路のランクで3段階に大まかに区別し、高速道路が112KM一般国道のようなところがかなり狭くカーブの連続の場所も含め97KMとなっていて特別に歩行者の安全を確保すべきところのみ30~40KMぐらいの制限が設けられあとは運転者の自己責任に任せているようです。
次に信号は市街地の一部にのみ設置されあとはどこでもロータリーです、一見難しそうですが、ルールは簡単です、右から来る車優先というだけです、時計回りにロータリーに入るので回っている車優先ということです、このロータリー方式の良いところは信号待ちのロスがないことです、右左折と違いロータリーへの侵入はほんの少しの車間距離があれば問題ないので交通量の多いロータリーでもストレスなく通過できます。とにかく無駄がないことがいいです、日本の全信号待ちの損失を金額に換算したら莫大なものになるでしょう。
そして車はディーゼル中心なこと、私の借りた車(韓国製KIA)もHONDAもベンツもなんでもでもディーゼルエンジンです、もちろんクリーンディーゼルなので音も振動も黒煙も問題になりません。
ただしガソリン(軽油も含む)が250円ほどもするので大きな車は少なく世界中の小型車が元気に走りまわっています。日本ように国産車が9割を超えるのが特別なようです、イギリスにもレンジローバーやジャガー、ミニ等名車(今では外国資本も)が多いのですがそれらの比率は1割ほどでヨーロッパ各国、日本、韓国、アメリカとほぼ均等になんでもたくさん走っていました。
by daiku-fujii | 2011-08-04 18:56 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)

イングリッシュガーデン

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何処に行っても綺麗に庭を作り込んでいます、広いところはダイナミックに、街場の住宅街でも工夫してとても居心地良く仕立てています。
そしてベンチがとても多く設置されています、絵画もそうでしたが庭も単に通りすぎるのではなく、気に入った場所にゆっくり腰を据えて楽しめます、とても景色の良いところや居心地の良い場所にはこぞってベンチを寄付する習慣もあるそうです、遺言で「オークの大木の下にベンチを」等となるそうです。なんとも優雅ですね。
by daiku-fujii | 2011-08-03 18:44 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)

犬との関わり方

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住宅事情以外にもイギリスで感じたことをお伝えします。
まずは犬に対する考え方です、多く人が犬を連れて歩いているし、銀行や商店にも介助犬というわけではない犬達も普通に入っていきます、ただし躾はしっかりとされているので周りの人に迷惑をかけることはありませんし犬を恐れる人もいません。
日本では私も含め躾が甘いことで他人に不快な思いをさせてしまい、必要以上に犬を怖がる人もたくさんつくってしまうように思います。
単に犬をペットとして連れまわすのではなく、暮らしを豊かにしてくれるパートナーとして人間と同様に尊重し人と犬の特性を理解して時に厳しく接することで皆の幸福になっているようです。
街には犬の糞捨て場まで設置されていて社会的に認められた存在のようです。
by daiku-fujii | 2011-08-01 11:52 | 大工が覗いたイギリス | Comments(2)

リフォーム工事の実情

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ロンドン近郊の一般的な住宅のリフォーム中の御宅です。
要望はキッチンスペースを増築してダイニングキッチンにして屋根裏に個室を設けたいということで、まずは建築家に建築規制をクリアするような設計をしてもらい、行政の許可を得て、つぎにビルダーに工事見積もりを依頼して工事を着工します。ここで言うビルダーとは建物本体の構造を扱ういわば大工さんの様な仕事をする工事店を意味します。オーナーは自らホームセンターなどで気に入ったキッチンやシャワールーム、タイルなどの資材を自分の責任で数量や仕様を決めて購入しその取り付け施工者を探さなけれなりません、選択肢は自らの施工、資材購入店の指定業者、ビルダーや建築家の紹介などでそのなから選択しますが工事全体の責任は施工者自らにあり、各工事店はあくまでも自分の受け持った単体の施工をするだけです。その為にキッチンセットは設置されていながら床のタイルが貼られていないまま数ヶ月も過ごさなければならないことも受け容れる寛容さを求められます。
シャワールームはできてもドアの塗装は黙ていては誰もしてくれず、自ら塗ることが一般的になっているようです。
この御宅のように増築や屋根の形を変えると言った外観の変更はなかなか行政の許可を得られにくく、特に通りに面した部分は現状の景観を維持する義務がある為なかなか認められませんが、都市とその近郊のでは行政も認めざるを得ないこともあり数百年間守り抜いてきた景観の維持位義よりも個人の自由度が重要視されるようにも変わってきているようです。
by daiku-fujii | 2011-07-30 06:14 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)

自由と公共

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breの建物群の中にはイギリスの伝統的な間取り以外にも広々としたLDKに吹き抜けを設けた明るく現代的な間取りの住宅も提案されています、私はイギリスの人々の生活スタイルは、用途毎の部屋にきちんと分けてメリハリをつける暮らしを望んでいると思っていましたが、実際は既存の住宅の間取りの制約から抜け出せずにある意味我慢しているという話も聞きました。個人的な自由度を尊重すれば景観という公共財産は犠牲にせざるません、その狭間で個人と公共の砦である役所の建築規制がせめぎ合いながら落としどころを探っているように感じました。
最後に基礎の構造はベタ基礎を基本として、床下の土間は全て断熱材を敷く方法がエコ住宅の基本であるように展示されていました、この辺の考え方は日本よりも先進的にのようです。
by daiku-fujii | 2011-07-30 06:12 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)

bre建築研究所

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ロンドン近郊の建築研究所に最新のエコ住宅が10棟ほど建築されているいるので見て来ました。
イギリスの気候は真冬でも東京ぐらいの寒さなので断熱に関しては、さほど高性能である必要性がないようですが、伝統的に動かない空気層を作ることで一定の断熱効果が確保されるので断熱性能よりも住宅の建築時に使う資材のエネルギー消費量に重点を置いて設計しているようです。
基本的にはブロックやレンガ又は石積み建築にすることで住宅の耐久性能は地震がないこともあって真面目に100年単位で考えられています、
それだけで、ライフサイクルのエネルギー消費量は少ないのですが、ブロックの焼き上げ温度を低温ですませてエネルギー消費をおさえたり、繊維質断熱材の素材に廃棄物を利用したり、植物や動物由来の繊維を利用するなどの挑戦をしているようです。
しかしこのような新築住宅が一般のユーザーに浸透しているか疑問だったので、今回お世話になっている在英の知人達に聞いたところでは、新築の注文住宅は住宅取得の選択肢には現実的にまず入らないとの揃っての返答でした、所得も含めての階級がほんのり一部の人達の幸福の為に社会構造が作られ、かなり優秀な人材であってもその壁を超えることができない矛盾を抱えている国であることも事実のーようです。
by daiku-fujii | 2011-07-29 03:31 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)

些細な事の積み重ね

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イギリスの人々の暮らしは大変に質実で消費生活を謳歌して居るアメリカや日本とは違う様です。
ものを大切につかい、必要なものを必要なだけ使う堅実さを持ち合わせているようです。
その考え方だからこそ古いものでも価値のあるものはお金をかけてでも直し使い続けます、写真のステンドグラスも100年以上前のものをきちんと直して使い続けます。些細なことではコンセントに個別にスイッチを設けて待機電力を無くしています、元から断つのが確実で合理的です。
声高にエコを語るのでは無く、欲張らずに自然体で暮らすことこそが大切だと教えられたように思います。
by daiku-fujii | 2011-07-28 03:45 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)

自由とルール

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家の外観は個人のものだけではなくそれを目にする全ての人の権利も尊重しなければならないルールがあるからこそ保たれる景観です、それを守るのはコストもかかるし大変ですがそうすることを受け容れる事が素晴らしいと感じました。
ただし木部の色は自由なので限られた範囲内で皆自己主張をしているようです。
by daiku-fujii | 2011-07-27 14:50 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)

Do it yourself

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古い家に住むと日頃からメンテナンスが必要です、工務店のように何でもやってくれる工事店がないので大工さんや、設備工事屋さんを探して依頼するのだそうですが、どこも非常に高額でいつになったら来てくれるのか分からないような状態なので多くの人が自力で何でもするので街のホームセンターで住宅資材が何でも揃います、施工方法のテキスト本も売っています。
by daiku-fujii | 2011-07-26 23:18 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)

120年前から

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滞在させていただいて居る御宅は築120年だそうです、床面積は250m2は超えそうな大さで、全室温水セントラルヒーティングですが、真冬の電気とガスの使用料は3万円程だそうです、壁は石なので蓄熱性能は高くても断熱性は期待できないはずなので詳しく構造を聞いてみると、外の石積みと室内側のレンガ積みの2重構造になっていてその間には対流しない空気層が確保されているとのこと、動かない空気は断熱材です、120年前に既にそういう考え方で設計している事に驚きました。
by daiku-fujii | 2011-07-26 14:43 | 大工が覗いたイギリス | Comments(0)